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婦人の婚姻
2006-02-18-Sat  CATEGORY: 未分類
婦人の婚姻に因りて得(う)る処のものは概(おほむ)ね斯の如し。而(しかう)して男子もまた、先人曰(いは)く、「妻なければ楽(たのしみ)少く、妻ある身には悲(かなしみ)多し」とそれ然るのみ。
 然れども社会は普通の場合に於て、個人的に処し得べきものにあらず。親のために、子のために、夫のために、知己親類のために、奴僕(ぬぼく)のために。町のために、村のために、家のために、窮せざるべからず、泣かざるべからず、苦まざるべからず、甚(はなはだ)しきに至りては死せざるべからず、常に我(われ)といふ一個簡単なる肉体を超然たらしむることを得で、多々(おほく)他人に因りて左右せられ、是非せられ、猶(なほ)且(か)つ支配さるゝものたり。但(たゞ)愛のためには必ずしも我といふ一種勝手次第なる観念の起るものにあらず、完全なる愛は「無我」のまたの名なり。故(ゆゑ)に愛のためにせむか、他に与へらるゝものは、難といへども、苦といへども、喜んで、甘(あまん)じて、これを享(う)く。元来不幸といひ、窮苦といひ、艱難辛苦(かんなんしんく)といふもの、皆我を我としたる我を以(もつ)て、他に――社会に――対するより起る処の怨言(ゑんげん)のみ。愛によりて我なかりせば、いづくんぞそれ苦楽あらむや。
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