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王国の現在
2007-02-19-Mon  CATEGORY: 未分類
当事者であれば、以下のことに同意してもらえるだろう。我が王国において、厖大な量の子供が、乞食である母親(父親のときもある)の腕に抱かれたり、背中に背負われたり、後ろを歩いていたりしている。子供たちは悲惨な状態にあって、非常に多くの問題をもたらしている。それゆえ、子供たちを社会にとって健全かつ有用な社会的財産にするための、公正で、安価で、簡単に実行できる方策を発見できる者がいるならば、その者は社会にとって望ましい人であるから、国家の保護者として銅像を設置するに値しよう。

だが私の目的は、ただ公然たる乞食の子供を救うにとどまらない。より広義の目的は、ある特定の世代における子供全体の数を減らし、その子供を産んだ親を実質的に援助し、それによって通りで慈悲を乞う人々を助けようとすることにあるのだ。

私は数年間、この重要な問題について思いをめぐらし、他の方々の計画を慎重に見ていった。その結果、この方たちは大きな計算違いをしておられると考えざるをえなかった。確かに、生まれたばかりの赤ん坊は、丸一年間は母親の乳で育てられ、他の食べ物はわずかですむ。二シリングもあれば十分だろう。母親もそれくらいの金や残飯は、乞食商売で正当に稼げるだろう。私の提案は、子供が丸一歳になった時に救いの手を伸ばそうというものである。この提案を実行すれば、子供が両親や教区に負担をかけたり、死ぬまで衣食に苦労させるかわりに、何千もの人々に食料と(幾分かは)衣料を提供することになるのだ。

私の提案にはもう一つ大きな利点がある。それは、堕胎を防止し、母親が私生児を殺すという恐ろしい事態を防ぐことができるのだ。ああ! そんなことが我が国で横行し、無垢な赤ん坊を死に追いやっているのだ。おそらく恥辱を隠すためというよりは出費を避けるためであろうが、これにはいかに極悪非道な者の胸にも同情の涙を催さずにはいられないであろう。

我が王国における人口は普通百五十万とみなされている。この中に子供を産む夫婦はおよそ二十万組いるものと推定される。このうち三万組は、自分の子供を育てられる者として勘定に入れない。王国の現在の窮状では三万は多すぎるかもしれないが、そういうことにしておくと、十七万組が残る。流産とか、子供が一年以内に死亡する可能性を考え、さらに五万組を減ずる。従って、貧困層において毎年十二万人の子供が生まれることになる。そこで問題は、いかにしてこれらの子供を育てるか、あるいは援助するか、となる。この問題は、私がすでに言及したように、王国の現在の状況では、今まで提案されたどの方法によっても全く不可能である。手工業においても農業においても私たちは彼らを雇用できないからだ。家を建てたり(この国でという意味だ)土地を耕すこともできない。子供が六歳になるまでは、泥棒によって生計を立てることは、よほどこの商売に好都合な場所でなければまず難しかろう。ただし、子供たちはその初歩を、もっと早い時から学んでいることは確かだろうが、その間は「見習生」と見なすのが正しいだろう。キャヴァン郡にすむとある紳士に聞いた話によると、我が王国においてそういう技術を最も早く習得することで有名な地方でも、六歳以下というのは一、二例程度しか知らないということだった。

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コメント

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はじめまして
コメントハナ | URL | 2008-10-24-Fri 13:03 [EDIT]
初めて書き込みます。ちょくちょく見に来てます。これからも遊びにきますね。
こんにちは
コメント昭雄 | URL | 2008-11-12-Wed 09:48 [EDIT]
いつも拝見しています。いつも更新凄いですね。僕も努力しないと・・・。もう寒くなってきたので体に気をつけて下さい。応援しています。
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